どれ程の必要が。

バンドマンでモバイラなBlog

超会議2019とM3春に参加してきました


今年は改元に伴う超大型連休ということで、かつてないくらいGWが盛り上がった年だったんじゃないでしょうか。
実際、連休中はどこに行っても人人人…で、否が応でもGW気分を味わうことができました。そんな最中、音楽ユニット「miraaura」として、4月末に行われた「ニコニコ超会議2019」と「M3春」に参加してきましたので、そのレポートをお届けします。使用機材の紹介やブース設営の説明もあり。今後、超会議やM3に出展してみたいと考えている方の参考になれば幸いです。

4/27 ニコニコ超会議2019

4/26 リハーサルのため前乗りして札幌から幕張へ。飛行機が少し遅れるトラブルがあるも、急いで会場へ向かいました。

我々が毎度参加させていただいているのは「ニコつく」というニコニコ関連団体の枠(いつもお世話になっております)。
今後超会議に出演してみたい、という方はエントリーしてみるといいかも知れません。

超会議は毎年2日間開催されますが、翌日のM3に参加することもあり、今回は1日目のみの参加でした。遠征組は当然泊まりでの参加となりますが、幕張メッセ付近はホテルも充実しています。予約状況としては年々落ち着いてきている印象です。結構ギリギリでも空いてる。
今年は、なんかバブリーな気配漂うホテルに宿泊しました。駅が近くて良かった。

4/27 超会議初日。
例年「ニコつく」では「超まるなげひろば」「超まるなげステージ」「超まるなげストリート」の3つのイベントを開催していて、我々も3つすべてに出演・出展させていただいています。

超まるなげひろば

いわゆる即売会です。ハンドメイドのアクセサリーやグッズ、CDや本など幅広く頒布できます。今年のブースはこんな感じ。

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イベント出展に合わせてオリジナル曲のボカロバージョンを投稿したんですが、イラストレーターのmicacoさんに素敵なイラストを描き下ろしていただきまして、そのまま今回のキービジュアルとして使わせて頂きました。
彼女の作品は印刷すると画面で見るよりずっと綺麗なんだ…。かわいい!
翌日のM3でもそうでしたが、すごく人目を惹きつけてくれました。大きいポスターを作ってよかった。

超まるなげステージ

ライブステージを使った本格的なライブパフォーマンスが行えます。

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いつものミラライブにサポートGt・瑠璃くんの音が加わった、この日ならではのアンサンブルでお送りしました。

01.魔法図書館の名前なき迷子
02.夕闇れの街
03.オディウムの業火
04.ケーラの繭

ホール内に設営された特設ステージとなるため、電源は取れますが使用できる機材は限られています。アンプ類は基本的に持ち込みとなりますが、今回はシミュレータを使いすべてライン出力で演奏しました。


超まるなげストリート

幕張メッセホールの廊下に割り振られたスペース内で、文字通りストリートパフォーマンスを行うことができます。

この日のライブはLINE LIVEで配信しましたので、ログをご覧ください。
※現在配信は終了しています。

01.魔法図書館の名前なき迷子
02.夕闇れの街
03.オディウムの業火
04.スキエンティアの花

通路を行き交う人の足を止めることのなんと難しいことか…。
ストリートに限らず超会議はあらゆるジャンルの様々な催しがそこかしこで行われているので、ちょっと衣装着て演奏しているくらいじゃなかなか人目を惹けないんですね。
そんな中でも足を止めて演奏を聴いてくださった皆さま、ありがとうございました!
毎度「届けオラアァ!!」という気持ちで演奏しています。w

我々はバンドなので例年こんな感じでストリートライブをしているんですが、現場の音響機材が年によってあったりなかったりするんですね。そのため、確実にライブを行うには自前で用意しておくのが無難です。

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※写真は超会議2017のもの

スピーカーにRolandのCM-30を2台、バッテリー駆動するミキサー2台とPC+オーディオインターフェースでライブを行っています。

最初の年はスピーカー1台で挑んだんですが、パワー不足で充分な音量を得られなかったので、翌年からは2台で対応しています。これだと十分な音量が得られますが、大きすぎて逆に気を遣うレベルです。ステレオ出力もできます。
CM-30はサイズと可搬性、得られる音量のバランスがよく、入力が多くて便利なスピーカーです。モニタースピーカーらしい明瞭な音質なので多目的に使えるのがいい。超会議以外でも、たまにライブ時のステージ内のギターの返しとして使ったりしています。



ミキサーはYAMAHAのAG06を使っています。ボーカルエフェクトやギターアンプシミュレータを搭載していて、スタンドアロンで動くのが魅力です。入力がやや少ないのと、PCに繋がないとエフェクト設定やPANが振れないのが不満と言えば不満ですが、ループバック可能なオーディオインターフェースとしても使えるし、非常につぶしの利く便利なミキサーだと思います。1台持っていても損はないやつ。
BEHRINGERのXENYX302USBは、主にボーカルにガイド音を送るサブミキサーとして使用しています。小さくてかわいい。

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どちらもモバイルバッテリーで動くので、こういうライブの時にはすごく便利です。
電源が足りずにあたふたしなくて済みますね。

 

今回、スケジュール的には

09:30 超まるなげひろばブース設営
10:00 開場
12:30 超まるなげステージリハーサル
13:00 超まるなげステージ出演
15:00 超まるなげストリート設営
15:30 超まるなげストリート出演
18:00 終了

という流れでした。
ちなみに行ったことがある方はご存知だと思うんですが、幕張メッセは北ホールと南ホールに分かれています。ホール間の移動は通路が混み合うこともあり、まあまあ時間がかかるんですよね。
今回ニコつくのイベント会場はすべて北ホール(9~11)で行われたため、移動が楽で助かりました。

イベントの様子

合間にちょこちょこと南ホールも含め色々なブースを覗いて超会議を楽しみましたので、写真を貼っておきます。

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待ち合わせに便利な看板

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謎肉…食べたかった…と毎度おもうんですが、自分の出番の後だと絶対買えないんですよね…。売り切れないと言いつつ、速攻売り切れたようですw

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殺戮の天使のブース。テーマ曲の「pray」を何度かはくあさんのライブで演奏しました。

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ボカロPのDJブース。大盛況でした。きくおさんが2日目で観れなかったのが残念…。

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テクノ法要。大音量でテクノサウンドに乗せた般若心経を流すという斬新な試み。
本当に和尚さんがいたり、ガチな装飾があったりと気合が入っていたブースでした。

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ようこそニコつく!のバルーンアート。
ニコつくでは何度も一緒になっている「石屋」さんともお会いすることができました。

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前回乗れなかったマッスルタクシーに潤さんと乗ってきた写真で〆。
全然周り切れませんでしたが、短い時間で目一杯楽しみました。
ブースの全容は公式サイトに記載がありますのでこちらから。
とにかくごった煮と言うか、本当にカオスで楽しいイベントなので、未体験の方は一度遊びに行ってみてください。

4/28 M3春

その翌日、4/28は東京流通センターで年2回行われている音楽イベント「M3」に参加してきました。
自分は長年ライブハウスを中心としたバンド活動をインディーズシーンで行ってきましたが、「同人音楽」というフィールドでも活動できないか数年かけて試行錯誤したひとつの結果が、今回頒布した「魔法図書館の名前なき迷子」です。

miraauraでは以前から「物語性のある独自の幻想音楽」を掲げオリジナル楽曲を展開していましたが、今回イラストレーター:ごろく氏、小説家:鳥居羊氏とのコラボレーションを経て、ようやくあるべき姿、求められる形がはっきりと見えてきた気がします。

アルバム自体は昨年秋に完成・発売していましたが、特設サイトのオープンやこれまでとは異なるジャンルの店舗への委託手配などがあり、秋のM3に間に合わなかったんですね。
新譜を出したら最低限行うべきプロモーションに要する時間感覚がだいたい掴めたので、次はもっと手際よく進めたいと思っています。
とにかくたくさん事前にWEB情報を流す必要がある。

ブース設営について

さて、当日のブースはこちら。

初参加ということもあってかジャンル外のエリアに配置されていたように思いますが、「第二会場の正面入口すぐ」という好立地だったため、多くの人に見ていただくことができました。

M3自体は初参加でしたが、こういった即売会は何度か経験があるので設営自体は戸惑うことなく完了。敷布、ポップ、試聴、ポスターが今回工夫したポイントです。
上の空間がもったいなく感じたので、次回は空間を活かした陳列を心がけてみたいと思います。あと後ろにポスター吊りたい。はくあさんの提案で、造花などのちょっとした小物を置いたのもよいアクセントになったと思います。

足元のポスターは、前日の「超まるなげひろば」と同様micacoさんのイラストを使わせて頂きました。どのイベントもブースの幅は90cm程度なので、A1サイズのポスターが丁度良く収まります。これがあるとないとで、だいぶ見栄えが変わってしまったと思うので、改めて作ってよかったと感じました。
ちなみにこのポスター、ネットプリントとセブンイレブンのマルチコピー機を駆使してホテルで作っています。作り方はこちらをご参照ください。
このサイズのものを札幌から持ち運ぶとなると折れ曲がらないよう筒に入れるなどの配慮が必要になってきますし、ブース名を入れているので1回しか使えません。
数千円かけて業者で印刷するよりも手軽で安上がりなため、インスタントに使い捨てるのであればおすすめの方法です。ちょっと器用さが必要ですが、綺麗に繋げば見栄えもそんなに悪くありません。

試聴用の端末は2台用意し、2人同時に試聴できるようにしました。
実際に2台同時に使われる場面もあったため複数あると良いかもしれませんが、当然ブースの場所も取るので要検討。
実際、客足がまばらになってきたイベント終盤は1台のみにして、そのスペースにポップを移動させていました。

メインの試聴用タブレットとして、AmazonのFire HD 8を使用。


非常に安価で動作も安定しているので、他のブースでも試聴用に利用されているのを何度も見かけました。手軽で良い選択肢だと思います。
再生用のアプリはGoogle Play Musicを使用しました。
ヘッドホンも意外とブースのスペースを圧迫するので、次回はスタンドかハンガーを用意したいところです。

9:30過ぎに会場入りし、設営を終えて11:00に開場。
どれくらいお客さんが来てくれるのか? 何枚売れるのか?
過去の即売会の経験上「全然売れないかも」と心配していましたが、実際に始まってみるとその不安をよそに、初参加ながら25枚を売り上げることができました。
15:30に終了しましたので実質4.5時間。1時間に5枚くらい売れている計算になります。人気のサークルと比べるともちろん少ない数字ではありますが、1回のイベントでこんなに売れたのは初めてだったので、とてもうれしく感じました。
お買い上げくださった皆さま、本当にありがとうございました!

どんな人が買ってくれたのか

実際に(可能な範囲で)売り子のはくあさんがヒアリングしたところ、「事前にM3のサイトでチェックして試聴した」という方が一定数いらっしゃいました。
「友の会ニュース」というM3サイト内のブログに参加者が紹介記事をアップできるんですが、これをこまめにチェックしてくれている方がいるということなんですね。
あとは事前の告知ではツイッターのハッシュタグも有効なようです。次回以降はジャンルごとのキーワードをきちんと入れて(「幻想音楽」「物語音楽」など)、より事前告知に力を入れて行きたいと思います。

もちろん通りかかった人が、ごろくさんやmicacoさんのイラストに目を惹かれて買ってくれたり(いわゆる「ジャケ買い」ですね)、はくあさんの声かけで試聴してくれた結果買ってくれたりといった、即売会ならではの一期一会な売れ方も。
女の子の売り子がいる、というのもひとつ大きなポイントなのかなと思います。
ちなみに自分も(念の為)フルメイクで立ってましたが、むしろ居ることで誰も寄らなくなる気配を感じましたので、なるべくブースにいないよう心がけました。w


イベントの様子

会場は第一会場・第二会場に分かれていますが、それぞれの距離も近く、4時間半というコンパクトな開催時間と相まって非常に「丁度よい」規模のイベントとなっています。

実際にいろいろなブースを見学して感じましたが、皆さんとても工夫されていて、やはりブース自体が凝っていると惹きつけられてしまいますね。

思わず足を止めてしまった「iaitokyo」さんのブース。というか、一度通り過ぎたあとに、気になりすぎて戻って見入ってしまいました。
独特な厭世観のあるイラスト、スチームパンク的な退廃感がたまらずCDを購入。
心地よい異質感のあるブースにふさわしく、楽曲もアンビエント感とプリミティブな歌声、綺麗な中にちょっと土着っぽいリズムが入っていたりと面白いもので、素敵な出会いでした。
なんと前日超会議にも出展されていたそうです。またお会いできると良いな。

他にも昔からそっと応援している作家さんのCDを買ったり、DTMerなら知らない人はいないと思われる藤本健氏のブースを覗いたりしました。

5/18にmiraaura主催イベントに出演してくださる、Quadrifoglioさん(島みやえい子先生率いるユニット)のブースは長蛇の列で、ご挨拶のタイミングを逃してしまいましたが、後々はくあさんがCDを購入していたようです。

CD以外に自作のエフェクターやシンセデザインの小物を売っている人なんかもいたりして、次回はもっとゆっくり見て回りたいですね。
あんまり楽しかったので、はくあさんにさらっと苦言を呈されてしまいました…。w

ふつふつとした熱量が凄まじい、濃密で刺激的なイベントでした。

総評:もっと発信しよう

外に向けて、自分たちを発見してもらえる工夫をしていかないといけないと感じます。
SNSでの告知も大事かも知れませんが、このブログしかり、常に「外に向けたもの」「不特定多数への周知」でないと新しく知ってもらえる機会になり得ません。
ネットの海は広大で誰もが手軽に発信できますが、結局は誰も見てくれていない、そんなことにもなりがちです。

届くべきところに届けられるように、これからも創意工夫していきたいと思えた有意義な2日間でした。
今後ともよろしくお願い申し上げます!

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